悪いことが続いて気持ちがへこんでしまった時に断ち切る方法

頑張っているのに悪いことが起こったり、それでも立て直そうとしてみてもなかなか軌道修正できなくて負のスパイラルから抜け出せないとありませんか。

気持ちもどんどんへこんでしまい、もう何をしたら良いかわからない。
慎重にやっているのに、そんな時に限って追い打ちをかけるように同僚や部下のミスに巻き込まれてしまって理不尽なトラブル対応をすることになったり。

なんとかそんな状況断ち切りたい!
そんな時のために解決する方法をまとめました。

SHIRO-MIKE

もうダメ全部リセットしてしまいたい・・と突発的に行動してしまうのは一旦待って、ぜひ読んでみてください

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目次

考え方のアプローチを変える

悪いことが立て続けに起きている時は、何とか断ち切りたくて心が焦り、不安や恐怖で頭がいっぱいになっていることも多いものです。
一旦考え方のアプローチを変えて、心の焦りの原因を客観視するようにしてみましょう。

まずは「悪いことが続いている」と感じる人間の心理的な現象を知っておく

悪いことが起きてしまった事実に対して、人間がどう受け止めてしまうのかを知っておくことで、一旦冷静に受け止められるかもしれません。

悪いことが続くと感じる、それ「カラーバス効果」が原因かもしれません

カラーバス効果とは

カラーバス効果とは、ある特定の情報やテーマに意識を向けると、それに関連する情報ばかりが目につく心理的な現象のことをいいます。
例えば、「赤い車」に注目すると、街中で赤い車ばかりが目立つようになる、という現象です。
この効果は、脳が膨大な情報を効率的に処理するために、自分が意識していることや関心を持つことに焦点を絞り、周囲の情報をフィルタリングする働きによって起こります。

見習い<br>ミケ<br>

でも、カラーバス効果の現象を知ったところで、いまのツラい状況は治らないニャ

SHIRO-MIKE

その通りだと思います
ただ、カラーバス効果によって、ネガティブな情報ばかり目に入り、実際よりも多く悪い事が起きてと感じているかもしれない、と一旦落ち着くことも出来るかもしれません
そこから少しずつ気持ちが軽くなっていく糸口を見つけていきたいですね

アシスタント<br>シロー

では、考え方を変えるアプローチ方法をいくつか紹介します

悪いことが続く状態を断ち切るために考え方を変える方法7選

1.「今は人生の中の波の一部」と捉える

人生は良い時期と悪い時期が波のように繰り返されるもの。
悪い時期が続いているように感じるときでも、それはいつか終わる一時的なものだと自分に言い聞かせてみます。
良い時と悪い時の波があるからこそ、今は悪い事が起きているけれども良い時期がまた必ず訪れると考えましょう。

2. 視点を変える

「悪い」と思っていたことが、後になって振り返ってみると、それが自身の成長や新しい可能性につながった、あれは必要なプロセスだった、あれがなければ今の自分はいなかった、という経験がありませんか?
もしかしたらその成長機会が目の前に現れたのかもしれません。
「これは何を学ぶチャンスなんだろう?」と考えてみると、悪い事と自分の感情を切り離して、客観視して捉えるきっかけにつなげることができます。

3. 自分でコントロールできる範囲に集中する

悪い出来事の中には、自分の力ではどうしようもないこともあるものです。
他人の行動や考え方が原因であると、そうそう変えることはできません。
そのように自分の力で変えられないことに心を奪われすぎるよりも、「自分が今できること」に目を向けることで、少しずつ良い時期に向かって前進する感覚を取り戻すきっかけになっていきます。

4. 休む・リフレッシュする

物事が悪い方向に進んでいるときほど、無理をせず心身を休めることもとても重要です。
そんなこと言ってられないし何とかせねばとさらに忙しく動いてしまうと、考えなくてはいけないことで頭がいっぱいになって、さらに心の焦りが募ってしまうものです。
気分転換や休息を取ることは、冷静に状況を見つめ直す余裕が生まれるきっかけにつながります。
意識的に休む時間を作りましょう。

5. サポートを求める

あなたはいまとても頑張っています。
悪いことの連鎖を断ち切るためには、家族や友人、同僚に相談してみるのも効果的です。
周囲の人にいまの心配事を知られたくないのであれば、相談できるサービスを利用することでも同じ効果を得ることができます。
周りの人のサポートを得ることで、自分では気づけなかった視点からの解決策を得ることができたり、話すことで自分の中に新たな発想が浮かんだりなど、考え方が変わるきっかけにつながります。

6. 小さな「感謝」を探す

悪い出来事が続く中でも、小さな幸せや感謝できることにも目を向けるようにしましょう。
とはいっても今は気持ちに余裕が無いかもしれませんので、今日起きた良かったことを一行メモを書くというルールを作ることからはじめてみてはいかがでしょうか。
たとえば、「今日桜のつぼみを見つけた」といった些細なことでもかまいません。
いまは悪いことが続き、一体どうしたら良いのだろう、つらい、苦しいという気持ちが心を支配していますが、少しだけ違うことに目を向けることで、気持ちが軽くなるきっかけを作れるかもしれません。

メモの書き方にはいろいろな方法があります。内容については下記の記事に記載しています。

書き方に悩む場合はこちらをご参考ください

7. 「完璧でなくてもいい」と自分を許す

悪い状況が続くと、「自分の努力が足りないのでは」と責めてしまうこともあります。
でも、自分を追い込みすぎるのは逆効果です。
「今はこれで十分」と自分を許しても良いのです。

見習い<br>ミケ<br>

全部は難しいかもしれないけれど、ひとつでも実践できるといいニャ

SHIRO-MIKE

悪い出来事が続くと出口が見えにくいものですが、どんな状況にも終わりがあり、必ず変化の兆しが訪れます
すぐに劇的な変化は難しいかもしれませんが、一歩ずつできることを実行してみてください

なぜ悪いことが続くと感じるのか

さきほど、カラーバス効果について説明しましたが、悪いことが続いていると感じてしまう心理について、もう少し詳しく説明します。

ネガティブな出来事へ意識が集中してしまう

悪いことが1つ起こると、「また悪いことが起こるのではないか」と無意識に不安を抱き、それに関連する出来事ばかりに注意が向く傾向があります。

アシスタント<br>シロー

また起きるだろうという不安を感じている時は、悪い事が起きている時と同じ心理状況になってしまっていそうですね

普段は気にしていないことまでネガティブに捉えてしまう

悪い出来事が続いていると感じていないときは、何も気にすることなく過ごしていた物事に対して、悪い事として捉えてしまう傾向があります。

アシスタント<br>シロー

例えば、仕事でミスをした後、普段ならば聞き流しているような同僚からの何気ない指摘までもを「悪いこと」として受け止めてしまうことを指しています

「悪いことが続いている」という思い込みを強化し、良いことが見えなくなる

カラーバス効果によって、ネガティブな情報ばかりが目立つようになると、「悪いことが続いている」と確信してしまい、ポジティブな出来事を見逃す可能性があります。

アシスタント<br>シロー

実際には良いことも起きているかもしれないのに、それに気づけなくなってしまっているのですね

過去の経験がさらに強調される

過去の失敗や不運な出来事を思い出しやすくなり、「以前もこうだった」と関連付けて考えてしまうため、悪いことが連鎖しているように感じることがあります。

アシスタント<br>シロー

またあの失敗が起きてしまうのではという気持ちから、不安がさらに助長してしまうのですね

SHIRO-MIKE

どれも誰もが感じてしまうことだと思います
まずは出来ることから「悪いことが続く状態を断ち切るために考え方を変える方法7選」をぜひ実践してみてください

もう逃げ出したい、リセットしたいと思った時

悪いことが続いて気持ちがへこんでしまった時に断ち切る方法を記載しましたが、良い方に急転させることは難しいかもしれません。
もう嫌だリセットしたい、会社を辞めてしまいたいとすべてを投げ出したくなる時もあると思います。
そんな時、行動を起こす前に次のことを整理してみると、少し別な考えが生まれる可能性があります。

悪いことが続きすべてを投げ出したいと思った時に確認したい7つのこと

1. 「やめるべきなのか」という判断は慎重に

悪いことが続くと、「これは何かのサインでは?」「もう辞めたほうが良いという暗示なのではないか?」と考えたくなるのは誰でもあることです。
ただ、その出来事が本当に「やめるべきサイン」を示しているのか、それとも単に「一時的な困難なのか」を見極めたいところです。
自分なりに整理して判断するようにしましょう。

  • 問題が外部的な要因(運や他人の影響)によって起きたことなのか
  • 自分の選択や行動が原因で起きたことなのか
  • 起きたことに対して、今後ならどうすることができたのか

2. 「なぜやっているのか」を振り返る

いまやっている活動や取り組みの中で悪い事が起きて悩んでいると思いますが、何か目標や希望を持って開始した経緯はあるかと思います。
一度、その活動や取り組みを始めたときの目的や理由、その時の気持ちを思い出してみましょう。

  • それは、今も開始した時と同じく、自分にとって価値のある、大切なものでしょうか
  • 今回悪い出来事はあるけれども、これからの自分にとっても、いまの活動や取り組みは自分にとって価値ある、大切なものでしょうか

自分にとって価値があること大切なことならば、いまは一時的な困難にぶつかっているけれど、乗り越えるべき時期と考えられるかもしれません。
一方で、いまは何のためにやっていたのかわからないと感じたら、やめるという選択肢があっても良いのではないでしょうか。その場合は、やめたらどうなるのか、やめるためにどんな準備をする必要があるのかを整理していくと、また別の考えが生まれ、いまの活動に対して別の視点で考えるきっかけになるかもしれません。

3. 「悪いこと」の根本原因を探る

具体的に何が「悪い出来事」だと感じさせているのかを掘り下げてみましょう。

  • 周囲の人間関係がうまくいっていない、コミュニケーションが不足しているから悪い出来事だと感じているのか
  • 目標や方向性がずれてしまったから悪い出来事だと感じているのか
  • 自分が無理をしたことで悪い出来事だと感じているのか
  • 他の悪いことが仮になくても悪い出来事だと感じてたのか
  • 普段から気にしていたことが起きたから悪い出来事だと感じているのか

もし原因が見えてきたら、必ずしもリセットする必要はなく、軌道修正をしたり改善を試みることが出来るでしょう。

4.「続けること」と「やめるリスク」を天秤にかけてみる

「続けたとき」のメリット・デメリットと
「やめたとき」のメリット・デメリットを書き出してみましょう

紙に書き出すだけでは解決できないとは思いますが、自分の気持ちを整理する効果が期待できます。
また、この時に自分にしっかりと向き合うことが出来れば、気づけなかった本音までもあぶり出すことができるでしょう。

5. 「継続する力」と「やめる勇気」のバランスを考えてみる

人生では「粘り強く継続することで成功につながる」場面と、「やめることが成功につながる」場面があります。
困難を超えて粘り強く解決していくことで自分が成長できる、達成感を感じることが出来ると想像することができれば、継続することに価値があると考えられます。
反対に、取り組みを継続することや、いまの環境に身を置くことで自分が消耗してしまう、自分らしさを見失ってしまうと想像したら、やめるという選択肢があって良いと思います。

6. 小さく変えてみる

一気に「やめる」という大きな決断をせずに、まずは「今のやり方を少し変える」「別のアプローチを試してみる」「今までやっていなかった行動をしてみる」と、別の視点で物事が見えてきます。

  • ペースを落としてみる
  • 少し先の目標を立ててみる
  • 他人に助けを求める
  • 部下に仕事を託してみる
  • 新しい方法や視点を取り入れてみる
  • 転職エージェントに登録してみる
  • 副業を本格的に計画してみる

7. 「自分にとっての本質」を問い直す

最後に、「悪いことが続く」という状況を通して、何が自分にとって本当に大事なのかを考えるきっかけにするのも良い方法です。

  • 今の道を選び続けることが自分の人生を豊かにするか
  • やめることで、自分はより幸せになれるか

結果的に投げ出してしまうことが良いことだったのかどうかはその時にはわからないものです。
そのため、一度に大きな決断はせずに、冷静に状況を見つめ、小さな変化を加えることで新しい気づきや方向性を見つけるということがひとつの選択肢として有効だと思います。

SHIRO-MIKE

苦しい時ですが、焦ることなく、少しずつ前に進んでいけると良いですね

「どんな困難な時もポジティブ思考で行こう!」は正解か

見習い<br>ミケ<br>

SHIRO-MIKEはカラ元気に問題にぶつかって行こうとする時があるニャ

アシスタント<br>シロー

ポジティブ思考そのものは大切ですが、状況によっては現実を無視したりしてリスクが伴うことがあります
何事もバランスが重要ですね

ポジティブ思考のリスクと注意点4つ

1. 現実逃避になる可能性

「大丈夫」「なんとかなる」と楽観的に考えすぎると、実際に存在する問題やリスクを見逃してしまうことがあります。
本当に乗り越えられる問題なのかなど、現実を直視して判断することも必要です。

2. 無理をして自分を追い詰める

「ポジティブでいなければならない」と思い込むことで、自分の感情(不安、悲しみ、疲労など)を否定し、結果的に心身に負担をかけてしまうことがあります。

3. 問題の根本解決を妨げる

楽観視しすぎて、問題の表面上のみをなぞり根本原因を解決しないまま放置することにつながってしまうと、同じ問題が再発する可能性があります。

4. 他者の状況や感情を無視してしまう可能性がある

自分がポジティブに考えようとするあまり、他人の困難や苦しみを軽視したり、「頑張ればなんとかなる」と押し付けてしまい、周囲の人を疲弊させてしまうことがあります。

健全にポジティブ思考を取り込み問題を解決するための5つのコツ

ポジティブ思考と楽観主義は別物です。ポジティブ思考を過度な楽観主義にせず、現実的かつ柔軟な姿勢にすることでリスクを軽減し、悪いことが続く状態を断ち切っていきましょう。

1. 感情を受け入れる

まずは、困難に直面したときの自分のネガティブな感情を否定せず、「今はつらい」「不安がある」と認めることが重要です。ポジティブになるのはその後で大丈夫です。

2. 現実的な解決策を考える

ポジティブに考えるだけでなく、「現状をどう変えるべきか」「できることは何か」を冷静に分析することが大切です。状況を具体的に捉えることで、感情的になりすぎず行動に移せます。

3. ポジティブとネガティブのバランスを取る

ポジティブな視点と同時に、「最悪のシナリオ」を想定する力も大切です。たとえば、「これが失敗しても最悪こうすればいい」という備えがあれば、安心してポジティブに進めます。

4. 他者の意見やサポートを受け入れる

自分一人で「乗り越えなければ」と思いすぎず、周りの助けや視点を活用することで、より現実的な対応が可能になります。

5. 柔軟なマインドを持つ

「困難を乗り越える」という視点だけでなく、場合によっては「引き下がる」「方向転換する」こともポジティブな選択肢だと考えることができます。

ポジティブ思考は万能ではない

ポジティブに物事を考えることは大切ですが、過度や無理にポジティブ思考になろうとすることで無理をしないことが重要です。
ポジティブ思考を現実的な行動と結びつけることで、困難に対して柔軟かつ効果的にすることができます。

アシスタント<br>シロー

ポジティブな姿勢を持ちながらも、「状況に応じて立ち止まる勇気」や「現実を見据える力」も同じくらい大切ですね。

この記事を書いた人
SHIRO-MIKE

今回は、悪い事が続いて気持ちがヘコんでいる時の解消方法についてまとめました。
管理部門中心の仕事の経験や、カウンセラーとしての立場から悩みの解決のサポートができればうれしいです

SHIRO-MIKEプロフィール

 子育て中に契約社員→正社員に転職したシングルマザー
 その後、平社員から取締役へ
 総務・経理・人事など管理部門に強み
 1,000人以上の管理部門採用の面接をおこなう
 国家資格キャリアコンサルタント・産業カウンセラー

さらに詳しい内容はコチラ → what’s SHIRO-MIKE

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