管理部門は、事業運営に直接かかわる営業や生産部門を支える会社全体にとっては欠かせない部門です
今回は、その中でも経営戦略として重要な役割を担う人事について説明します
誰でも最初は未経験から始まります 管理部門に興味がある方はご参考にされてください
この記事を書いた人
管理部門(総務・経理・人事)の仕事は知ればとても魅力的な仕事だと思ってくれる仕事だと思っています
転職ノウハウやどんな人が向いている仕事かについて紹介します
☑ 子育て中に契約社員→正社員に転職したシングルマザー
☑ その後、平社員から取締役へ
☑ 総務・経理・人事など管理部門に強み
☑ 1,000人以上の管理部門採用の面接をおこなう
さらに詳しい内容はコチラ → what’s SHIRO-MIKE
他に経理編・総務編もあるにゃ
バックオフィス業務に未経験でも転職できるコツだけでなく、各職種の業務内容なども詳しく説明しています
すぐに転職しようと考えていなくても、会社のバックオフィスで働いている人はどんな事をしているのか、どういう人が活躍しているのかを知りたい人もぜひご覧ください
人事で転職したい人必見 | 未経験でも転職できるコツ
人事部の業務は幅が広いので、経験者以外の採用はしないような業務もありますが、全体で見れば未経験採用は比較的積極的におこなっている印象です
年齢別: 人事未経験者に期待される業務
20代未経験者に期待される業務
人事未経験者は、まずサポート的な立場で業務を覚えていくことになりますので、その会社の人事部を構成している年齢と同じ、または少し下の年代が採用されやすいです
未経験者が最初に担当する業務例
採用業務全体を見ると面接よりも多くの事務的な作業が存在します
まずは補助的な立場で先輩のサポートにつき、面接日程の調整や、応募者への連絡等の事務作業をしながら、採用業務全体を覚えていくような流れで業務を開始することが多いです
30代以上の未経験者に期待される業務
30代以上の人事未経験者を採用する場合、採用業務としてではなく、他の人事業務での戦略的な採用も出てきます
人事部経験はなくても、
・同じ業界の人
・今後の人材育成計画を遂行するにあたり必要なノウハウを持っている人材
など、人事業務経験よりも重要視している経験を持っている人を採用したいと考えているパターンです
そのような戦略的な採用は、的を絞った人材を探していることも多いため、転職エージェントに求人を出している、リファラル採用で探しいている、というパターンが多い傾向にあります
職歴別: 人事未経験でも採用されやすい経験
ここでは、未経験での採用機会が多い採用業務を例にして話しをします
採用業務はその会社の様々な職種や様々な年齢層、会社の業績目標達成に必要な人材を採用するため、数多くの求人票を作成し、必要な人材を採用せねばなりません
そのため、各部署の求める人材をヒアリング等を通して理解し、人材を獲得するために転職エージェントに伝えたり、求人サイトに求人票を掲載する手続きをしたりしてたくさんの応募者を獲得せねばなりません
また、多数の応募者への対応、面接時間の調整等の事務業務も膨大な量があります
上記の業務から見れば、過去のこんな経歴も生かすことができそうです
例としては
・営業経験によるコミュニケーション能力という強み
・同業界経験による現場課題へのアプローチの早さ
・営業事務経験によるメインの採用担当者が働きやすくするためのサポート
などです
以上だけでも、幅広いスキルが人事に活かせるため、会社の求める人物像に当てはまる人材であれば採用される機会は大いにあります
人事未経験でも採用されるコツその1: 書類選考を突破する職務経歴書を作成しよう
企業研究をしっかりして、何をアピールあるかを考えよう
会社の業績目標を達成するために一番重要なのが人材です
人事部門は人材にかかわる仕事のため、こだわりをもって募集している傾向が高いです
そのため、会社が求める人物はどんな人なのかを理解できるまで企業研究をしましょう
理解した上で、共感する点や自分がマッチする人物であることをアピールしていきます
かなり細部まで研究した方が効果もありますので、転職エージェントを通して企業のこと、募集背景などを確認するのが良い手段だと思います
・企業研究をして、会社の理念や求める人物像を理解する
・ 募集背景を知って、自分のアピールポイントを考え、職務経歴書に記載する
職務経歴書対策は別記事がありますので、こちらをあわせてお読みいただけると参考になると思います
経理未経験でも採用されるコツその2: 面接官が人事未経験者の何を見て採用を決めているのかを知る
人事は人にかかわる仕事なので、
・より人に興味をもって対応できるか
・会社に貢献していきたいという気持ちが強いか
・素直に吸収したことを実行にうつせる人材か
・どんな仕事であれ、いままでどんな姿勢で仕事に向き合ってきたか
というところを見ています
人好きされるキャラクター、人たらし的な雰囲気を持つ人物も魅力があります
採用担当者は、あなたがどういう人なのかという部分を、職歴だけでなく、
・普段の生活の様子
・まわりからどう見られてきたのか
という質問からもあなたという人を知っていこうとしています
そんな中、なんとなく人事ってカッコ良さそうだから、とか自分のキャリア形成に良さそうだからだけで応募している人はそれが見破られてしまう可能性が高いです、人事部は採用のプロですから
その他、採用面接で気を付けるべきことは別記事がありますので、こちらをあわせてお読みいただけると参考になると思います
実は、会社内での人事異動が人事としてのメリットが多い
会社のことを知っているからこそ、人事部でのあるべき業務ができやすいということはあります
なので、どうしても人事部業務がやりたいというのでしたら、最初から転職ありきで考えるのではなく、会社での人事異動が出来ないのかを確認するのも良いのではないでしょうか
転職したいのだということであれば、一方で転職活動は進めます
ただし、未経験可能な人事求人は人気も高いので、転職には時間がかかる可能性があります
要は、転職する日まで人事業務を実践する日を先伸ばしにすることなく、まずは出来ることはチャレンジしてみるということです
第一歩の踏み出し方の答えはひとつではないはずです
人事の仕事とは | 異職種への転職チャレンジ
ヒトは経営資源のひとつ
人事は会社の根幹的な部署であり、会社の事業方針・戦略や規模などによって人事戦略が違うため、会社によって業務範囲は全く違うと言ってもよいです
また、人事部の管轄範囲はとても広いので、人事の仕事オールマイティにすべて経験有りという人は少数派ではないかと思っています
ただ、人事が担うべき業務はどれを取ってみても重要な業務なので、すべて出来る人材でなくとも、各業務何かしらのスペシャリストとなれば、魅力的な人材と見られるでしょう
では人事部のお仕事を紹介していきます
人事部の主な業務
採用業務
「人材を採用する」というイメージはできると思いますが、採用業務の内容は複雑です、たとえば
・中途採用
・新卒採用
では、採用プロセスは全く違います
また、各職種・役職に合った人材をどんな手段で求める人材の応募を集めていくのかを計画し、実際応募いただいた方々の書類の選考・面接の実施などを計画的に進めなくてはなりません
内定後も、内定しても辞退されないように定期的に連絡を取るなど、工夫を講じる必要があります
人材育成
人事は入社させたらおしまいというわけではありません
経営目標を達成するために社員にどんな成長を期待するのか、それを具体化していくために育成計画を立てて実行していかなければなりません
そのためには、会社の事業方針・戦略を理解し育成計画にまで落とし込むことが必要ですし、その育成計画が効果的に実行されるように社員の研修に対するモチベーションをあげていくことも重要です
人事制度の構築
その会社に合った人材制度を構築し、社員のエンゲージメントを高めるなどの策も人事でおこなう業務です
社会が変化して働き方にも多様性が生まれる中で、社員がこの会社で働きたいと感じてくれる環境を会社と社員で双方向で築き上げていく仕組みづくりが必要となっています
また人事評価制度では、設計や運用により「会社は正しく評価してくれない」と社員が感じてしまい、会社に不信感を抱いてしまうことにつながる可能性もあり慎重さも必要です
一方で、人件費を無限に使用できるわけではありませんので、昇給やインセンティブ制度も限られた人件費予算の枠内で運用できるようにトータル的にバランスの良い仕組みを作る必要があります
労務管理
労務管理はかなり幅が広いので、労務は人事とは別の部署にしているところも多いです
労務と聞くとまずは給与計算などが頭に浮かぶかもしれませんが、社会保険の手続きや、社員の帰属意識を高めるために福利厚生制度を構築・運用することも必要ですし、転勤者等の引っ越しや社宅決めのサポートなども労務が担当する業務です
給与支払や社員の税金納付など、決して間違えてはならない業務が多いので、正確な業務ができる運用体制を作る必要があります
同じ部署であっても求められるスキルは全く違います
採用であれば、
・社内各部署の人々からの情報収集
・エージェントとの密なコミュニケーション
などを通して採用計画通りに採用できるようにしなければなりませんし、
労務であれば、
・労務関係法令の情報収集して業務に落とし込む
・社員全員から正確な勤怠情報を収集するため社員に定期的な情報発信をする
など、決まった社会のルールを運用するような仕組みづくりをせねばなりません
その他業務にしても業務ごとに役割はさまざま、なのでそれぞれに強みをもった人材が必要なのです
人事部で何をしたいのかを整理しましょう
いろいろな人と話していると、人事部に行きたいという声をよく聞きます
でも、具体的に何かがしたいからというよりも、なんとなく良いイメージがあり、やってみたいという思いの方が多数のような気がしています
どの業務であろうと専門性を求められる部署になりますので、転職をきっかけに人事部にキャリアチェンジをしたいという考えがあるのであれば、
・自分は人事部のどんな業務に興味があるのかを整理すること
・その業務を希望するにあたり、自分のどんな強みが生かされそうなのかを考える
以上のことをきちんと整理することで、自分にとって良い転職ができるのではないでしょうか
まとめ
人事部のおもな業務を紹介しました
どの業務であっても経験を積み重ねていくことで、専門性のあるキャリアを築けることができます
もし人事部でのキャリアを築きたいということであれば、計画的に進めていきましょう