【未経験で転職したい人必見】経理部長経験者が未経験でも採用する人材を解説します

管理部門(経理・総務・人事)解説シリーズ経理編です
管理部門は、事業運営に直接かかわる営業や生産部門を支える会社全体にとっては欠かせない部門です
どこの会社もほとんどといっても存在する部署なので、事務職のエキスパートとして力をつければ、どこに行ってもニーズがある職種です
誰でも最初は未経験から始まります 管理部門に興味がある方はご参考にされてください
今回は経理編です、未経験で経理部に転職したい方へ、どんな人ならば採用されるのかを経理部長経験者が解説します

この記事を書いた人
SHIRO-MIKE

管理部門(総務・経理・人事)の仕事は知ればとても魅力的な仕事だと思ってくれる仕事だと思っています
転職ノウハウやどんな人が向いている仕事かについて紹介します

SHIRO-MIKEプロフィール

 子育て中に契約社員→正社員に転職したシングルマザー
 その後、平社員から取締役へ
 総務・経理・人事など管理部門に強み
 1,000人以上の管理部門採用の面接をおこなう

さらに詳しい内容はコチラ → what’s SHIRO-MIKE

見習い<br>ミケ<br>

他に人事編・総務編もあるにゃ

アシスタント<br>シロー

転職できるコツだけでなく各職種の業務内容なども詳しく説明しています、すぐに転職しようと考えていなくても、どんな仕事をしているのか興味があったらぜひ見てみてください

目次

経理事務で転職したい人必見 | 未経験でも転職できるコツ

経理事務に未経験でも転職できるコツを3つ紹介します

経理未経験でも採用されるコツその1: 応募する会社の選び方

未経験でも採用されるコツは会社選びからはじまっています
どんな事情で未経験者を募集しているのか、その事情に自分はマッチしているのかがポイントです
早速どういう内容か見ていきましょう

未経験者を積極的に採用しようとしているのかを見極める

会社によって未経験者採用をする理由は全く違います
その理由も知らず、未経験者可だから応募するのと、事前に調べた上で応募するのでは採用される確率が大きく変わります
未経験者を採用する理由としてよくあるのが以下のような内容です
事前に調査した内容に対して自分の強みを発揮できる会社であるかの見極めが大切です

  • 会社創業期等で、知名度が低く求人を出してもなかなか応募者が来ない
  • 通勤の便等で人気がなく、求人を出してもなかなか応募者が来ない
  • 経理部門の若返りを考えており、経験よりも年齢層を重視している
  • 経理全体の刷新を目指し新しい人材を投入したい
  • 会社理念にマッチした人材採用を重視しているので経験を重視していない
  • 比較的単純業務の人員を増やしたいので経験は重視していない

経理未経験で採用されやすい年齢はあるのか

未経験でも経理の勉強は入社してからしてくれれば良いと思っているといるので 戦力になるまで時間がかかる人材の採用ということになります

となると採用サイドの都合を考えると、どうしても20代から30代前半がターゲットの中心になると思います
では、30代後半以降にはチャンスが無いかといえば、そんなことはないと思います
前述した通り、人材に対して重要視していることによっては十分チャンスはあります

未経験でも採用されるためにおさえておくこと

・ まずは募集要項が経理経験不問であるかを確認
・ 募集背景を知って、自分の何がアピールできるのかを考えて応募先を選ぶ
・ 企業研究をして、会社の理念や大切にしていることに共感できる会社に応募する

経理未経験でも採用されるコツその2: 書類選考を突破するのが一番難関です

次の採用されるコツは、書類選考を突破するためのコツです
たくさんいるライバルから抜けるためには、書類作成に力を入れていきましょう

まずは履歴書・職務経歴書作成に全力を注ぐ

経理未経験の求人を出す時点で最初から経理経験の優先順位が低いのは明確です

ということは、採用担当者は経理の経験よりももっと重要な採用ポイントがあり、経理の勉強は入社してからしてくれれば良いと思っているということです

ただし、経理未経験可で求人を出すと、半端ない数の応募があります
経理ってやはり人気があるのだな・・と、応募数を見てつくづく思います

アシスタント<br>シロー

そのため、書類選考の通過確率がとても低いということを十分理解・覚悟しておくことが大切です

書類選考の通過確率が低いということは、職務経歴書をしっかりと作り込むことがとても重要となります
職務経歴書の書き方については別記事で詳しく解説してありますので、こちらをあわせてお読みいただけると、どこに注力して書けばよいのかがわかります

経理未経験の採用には資格が有利に働きます

簿記関係の資格を持っていると何よりも強みになることは事実です

経理経験不問といっても、簿記の資格を持っているかどうかで採用後の最初の教育段階が全く変わります
A: 簿記資格を持っている場合: 基本的な会計用語を教える必要がない
B: 簿記資格の勉強をしたことが無い場合: 「借方?貸方?何のことですか?」から教えなくてはならない
教育する人負担が大きくなるか否かは、採用確度に多少の差がつく可能性があります
また、資格の勉強をしたことが無い = もしかしたら実際やってみたら経理業務が苦手だったというリスクもあるかもしれないと思われる可能性もあります
未経験+資格を持っていないとなると書類選考時のハードルが高くなってしまうのは事実なので、資格の勉強を今からはじめるのはとても良いことです

たとえばあなたが日商簿記2級があれば、経理担当者は会計の仕組みを理解している人だと判断してくれます

ただし、日商簿記2級は計画的に勉強しないと合格するのは難しいので、経理事務に転職するために資格に挑戦しようと考えているのでしたら、日商簿記3級の資格にチャレンジするのはいかがでしょうか

最近の日商簿記3級の合格率を紹介します、決して難関の合格率ではないと思います

試験年月受験申込数実受験者数合格者数合格率
2024年6月24,497名20,927名8,520名40.7%
2024年2月28,565名23,977名8,706名36.3%
2023年11月30,387名25,727名8,653名33.6%
2023年6月31,818名26,757名9,107名34.0%
2023年2月37,493名31,556名11,516名36.5%
2022年11月39,055名32,422名9,786名30.2%
2022年6月43,723名36,654名16,770名45.8%
2022年2月52,649名44,218名22,512名50.9%

何かしらの経理の資格を持っていると、経理にキャリアチェンジしたいという本気度や、基本的な会計知識は持っているんだという安心感を、書類選考段階で採用担当者に伝えることができる、とても効果的な手段です

また、経理事務になれば、程度の差はあれど会計知識は必ず身に付けなければならない職種です
そのため、勉強してみたら、自分では気づかなかったほど会計にアレルギー反応があったとか、簿記の仕組みを知ってさらに興味が増したなど、自分の適正を見極めるきっかけになるかもしれません

見習い<br>ミケ<br>

知り合いに簿記の美しさを延々と語る人もいるくらい、経理事務は好き嫌いはあるかもにゃ

私も、経理事務募集の書類選考では簿記資格を持っているかどうかは必ずチェックしています
多くの面接官も同様に気にしている資格ですので必ず強みになります

実際、経理職に転職成功した場合、会社から簿記資格の勉強をするように言われることも非常に多いので、早い段階で勉強することは自分のためにもなります

未経験でも採用されるためにおさえておくこと

・ 本気度を職務経歴書にちゃんと表現しよう
・ 経理への転職を真剣に考えているならば、資格の勉強は早めに着手しよう

経理資格については別記事がありますので、こちらもお読みいただくと参考にすると思います

経理未経験でも採用されるコツその3: 採用面接は人物重視

無事書類選考を通過して、採用面接となった時に面接官は何を見ているのでしょうか

経理事務の人材として確認されるのポイントは次の3つです

これから経理の勉強を意欲的にしてくれそうか
教えていくにあたって、素直に吸収して実行していくことができる人材か
どんな仕事であれ、いままでどんな姿勢で仕事に向き合ってきたか

未経験者か経験者かにかかわらず、経理業務をおこなう人材に求められるのは以下のような内容です

・知らないといけない会計ルールへの、積極的な取り組み
・締め切りまでに正しい数字を出すために求める、正確で迅速な対応
・チームでおこなうために求める協調性
・会社の重要情報を知り得るために求められる信頼性

このような期待が持てる人材であるかを面接での質問を通して見極められることになります

その他、採用面接で気を付けるべきことは別記事がありますので、こちらをあわせてお読みいただけると参考になると思います

経理の仕事とは | 異職種への転職チャレンジ

経理の仕事とは

管理部門どこの部門も同じことが言えますが、「経理部」と一言でいっても会社によって業務範囲が違います
また、お金や数字の管理をする部署が「経理部」だけという会社もあれば、「経理部」「財務部」「主計課」「経営企画」など複数の部署にまたがっている会社もあります

経理業務の内容とスケジュール

日次業務

毎日または週単位などで処理をおこなっている主な業務です
経理以外の人はイメージしやすい業務だと思います
また、日次でおこなう業務は大量な書類を捌く必要もあるので、未経験で経理に入ったらまず任される業務になることが多いです

業務主な業務の内容
現金出納切手や交通費など少額の購入に備えて現金を持っている場合の入出金管理をします
預金管理ネットバンキングでの入出金管理や通帳記帳をおこない、仕訳を起票します
経費精算社員の立替金精算、飲食代や出張費の精算をおこないます
与信管理取引する会社を登録し、信用調査や反社チェックなどをおこないます
受注伝票受注伝票を会社の専用システム等に入力し、売上計上をおこないます
仕入伝票発注伝票を会社の専用システム等に入力し、仕入計上をおこないます

月次業務

業務主な業務の内容
月次決算その月のすべての伝票を登録し、会社の売上・営業利益を確定させます
棚卸在庫等を確認して台帳記入や専用システムに登録します
請求書取引先に請求書を発行します
売掛金取引先からの入金を確認し、未回収先があれば営業に連携します
支払取引先・購買先からの請求書の支払手続きをします
税金納付源泉所得税等月単位での税金の納付手続きをします

年次業務

業務主な業務の内容
年次決算決算伝票を反映させ、年度の会社の売上・利益・税金を確定させます
労働保険年間の雇用保険料・労働保険料を確定させ申告書を提出します
税務申告税務申告書を作成し税務署へ提出します
法定調書年度の源泉所得税を確定し税務署へ提出します
株主総会株主総会で計算書類の承認決議いただきます
税金納付法人税等の税金の納付手続きをします
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